地方の素材、編集日記。

ブランドを育てるって、こんなかんじなんだ。

2017年10月 盲信せず、選ぶって難しい。

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2017年が残り2か月強になっている。

びっくりする……。

 

起業してから、(おそらく自分にあまり余裕がないからか)時間が経過していくのがはやいはやい。

 

最近は、ひたすら「どうやったら自分の商品を関心のある方に知ってもらえるのか」に注力している。具体的には、広告出したりとか。

広告の出し方ひとつとっても、難しい。「こうやったら正解に近いよ」というめやすのようなものはある。

 

ラッキーにも、仕事でお世話になっているその分野のプロ(どこに、いくらで、どうやって、どの順番で広告を出すべきかを考えて、実際に広告を出している人。代理店出身者が3名も。ありがたし。)がいるので、ちょこちょこ聞ける。

 

でも、商品が違えば、ビミョウに変わってくるし

「どんな広告をだしたら、お客様にとって一番ピンときてほしい!!ってなるか」は自分で試行錯誤して見つけないといけない。

ものすごーーーい地味な作業だ。

 

本当にイソップ童話のレンガ積み職人の話と似ているなと思って日々やっている。

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、

「ここでいったい何をしているのですか?」

と尋ねた。

「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。

「ここでいったい何をしているのですか?」

「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

「ここでいったい何をしているのですか?」

旅人は興味深く尋ねた。

「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

 

せっかく今を生きているなら、3番目の大聖堂を作っている職人さんみたいに生きてみたいなぁという憧れがある。

強くあこがれるけど、私はレンガは積みたくないし……。割と好きな言葉を考えることをつかって、3番目の職人っぽい方向性で生きていけるように、調整しているだけかもしれない。

最近、そんなことをグダグダと考えている。

 

なんか、やってて思うのは「自分が今注力している活動は、ほんとうにコレでいいのか」誰も保障なんてしてくれないのが一番つらい。

 

がんばったことはすべて意味があるかと問われれば、現実には「そうではない」ってことも多い。いつ、これでOKか、これだとダメだと方向性を変えるのかの見極めは、正直よくわからない。レンガ積みは、設計図のとおり積めば大きな×にはならんと思うのだけど。言葉を選ぶ作業の場合、大きな×が続くのはよろしくない。

 

というか、自分の活動のどこに着眼して、丁寧に扱うべきかもわかりにくい。問いを立てないと、それについて着目したり、深く考えたりできない。でも、1人でやっていると問いを立てるポイントがわからなかったりする。

(このあたり、日本人的なのかなぁ。為末さんが『諦める力』でコーチを雇う欧米人、コーチに師事する日本人って言っているけど。師事するほうが、盲信できるからラクな気はする……。決定権をコーチに受け渡すかんじ。私は師事したり、丁稚扱いされるのは好きではない方だけど、自分で決定権を持つ重さみたいなものを感じる)

 

ただ、偶然友達が紹介していた本から、芋づる式に目に入った本がすごくよさそうだったので、それを読みながら、自分の活動につっこみを入れている。

 

ストーリーマッピングをはじめよう

ストーリーマッピングをはじめよう

 

 さて。うまくいくだろうか。

この方向性で試行錯誤して、よさそうだったら自分の試行錯誤をここで公開するのもよいかもしれない。

 

ストーリーマッピングって、かなり通販のCRMの根底の考え方にも近いし、

広告とかの「コミュニケーションデザイン」とも近いような気がするなぁ。

 

どなたか、この方向性でよい本ご存知だったら教えてください。

 

ふぅ。今日もこのへんでスイッチオフに。

 

 

 

商品サイト 

オープン中でーす。

http://switchme.jp/?mode=f3

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バナーもつくってみました。

 

 

会社のコンセプト:
地方にあるおもしろい素材を編集(ed*it*)して、まいにちの暮らしに

フィット(f*it*)するものをつくる、コクピット(cockp*it*)。

たくさんのit があつまっているから、anyit (エニット)と名付けてみました。

今のところ、気に入っている。

 

会社HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/anyit